【保存容量問題】NASってなんだ?【解決?】

皆さんこんにちは!

本日はPCのストレージ容量の管理に役立ちそうな機器のお話をしたいと思います。

仕事やプライベートに関わらず、PCを日常的に使用する方にとって必ず付いて回る問題の一つが【保存容量のやりくり】です。写真や動画の保存用、はたまたPC自体のバックアップ等に外付けHDDやUSBメモリを活用されている方も多いことでしょう。

しかしながら、外付けHDDやUSBメモリを使う上で起こる問題として、”それらの記憶媒体が手元に無いと何も出来ない”という点がありますよね。
私自身も仕事に使う資料を保存したUSBメモリを忘れてきて詰んだ過去があり、別のケースでは当時の仕事の先輩がUSBメモリを誤って服と一緒に洗濯してしまいごっそりデータ消失をして詰んだ…という事件もありました(笑)

ちょっと脱線しますが、皆さんは「クラウドストレージ」と言うものに馴染みはありますか?
今や【iCloud】や【onedrive】さらに【Google Drive】など様々なサービスががありますので、主にスマホのストレージ容量(写真やムービーで一杯になりがち)のやりくりに使用されている方は多いのではないでしょうか。

これらのサービスは当然PCでも使用することが出来き、様々な形式のファイルの保存に役立てることが出来ます。クラウドストレージの大きなメリットとしては「記憶媒体が手元に無くても良い」という点が挙げられますね。
名前の通り、ファイルを雲に見立てたweb上のストレージに保存しておくイメージです。インターネット環境さえ整っていればいつでも目的のファイルを吸い出すことが出来ますので、前述のようなUSBを 忘れた/壊した 等のトラブル回避にも役立ちます。

web上にファイルを置いておく性質上、セキュリティの問題はついて回るので仕事の機密情報や個人情報多くを含んだファイルなどを入れすぎておくのも問題かとは思いますがそれはまた別の話。

ここからようやく本題に入ります。
PCの容量のやりくりやバックアップに役立つもう一つの選択肢として【NAS(Network Attached Storage)】と言う物が現れてきます。

通称NAS、そのまま「ナス」と言います。焼きナスが恋しい季節ですね…。
Synology(シノロジー)というメーカーが割と有名かと思います。

このNASですが、使用イメージとしては【据え置き型の外付けHDD】という表現が近いかと思います。(クラウド化出来るような様々なオプションはありますが、ここでは割愛します。)
私が現在作業部屋に置いているNASは、写真のように黒い箱型の躯体です。この機械の場合、中に容量2TBのHDDが2台内蔵されています。

私が使っているNAS本体。アイオーデータ製品です。

普通の外付けHDDとの大きな違いは【PCとNASを直接物理的に線で接続することは無く、ネットワークを通してPCとデータのやり取りをする】点です。
このNAS本体を有線でルーターなどに繋ぎ、自前のネットワークに参加させる訳ですね。PC側は、NASと同じネットワークに繋がってさえいれば有線or無線を問わずにNAS内に保存しているデータにアクセス出来ます。

これが地味に便利です。
NASが接続されているネットワークと同じWi-Fiさえ掴んでおけば、PCだけ持って違う部屋に行ってもNAS内のデータを用いて作業が出来ます。自宅でフリーアクセスオフィスの様な気分が味わえるかも⁉そんな使い方はしないか。
同様に、NASと同じWi-Fiを掴んでおけば別のPCからでもNAS内のファイルにアクセス可能です。
小規模オフィスでメンバー間で資料などを共有したり(これが一番の活用法なのでは⁉)、一人で作業内容によって使用PCを使い分ける(そんな人居るのか?)といった事が容易になります。
家族でそれぞれ専用PCがあるけど旅行写真などを簡単に共有したい、と言った使い方も良さそうですね。家庭での使用でも様々な活用方法があります。

私の場合、NAS内にはPCで遊んでいるゲームのバックアップや撮影した動画の保存、さらにiTunesのライブラリ(楽曲やiPhoneバックアップなどのデータ)をダイレクトに保存する為に設定しています。こういったデータはどうしても容量が大きくなりがちで、尚且つ万一にも破損したら結構悲しい事になってしまうデータです。かといって常に持ち歩く必要があるデータでは無いので、自宅NASで厳重に保存しています。
特にiTunesのライブラリは容量を結構使ってしまう為、これのお蔭でPC側の容量は大分節約できていますね!

またNASの仕組みとして、保存方法の設定で面白い点があります。
現在の設定は「2台のHDDに同じファイルを二重に保存しているイメージ」の様な設定です。これをRAID1(ミラーリング)と呼びます。(RAIDの専門的な解説は割愛します。)これにより、私のこのNASに保存出来る容量は”2TB”となります。

素直に考えると2TBのHDDが2台内蔵されているなら、4TB分の保存が出来るんじゃないの?と思うことでしょう。RAID0という設定にすれば、そのような運用もやろうと思えば可能です。
そこを敢えて、上記のようなミラーリングをすることの利点は【内蔵HDDのどちらかが破損したとしてもデータを救い出せる】事にあります。
流石に内蔵HDDが2台同時に壊れてしまった場合はどうしようも無いです(笑) HDDは消耗品とは言え、なかなかそんな状況にはならないんじゃないかなぁとは思っておりますが。
もし2台同時に逝ったら交通事故に遭ったと思って諦めます…。

こういった万が一の時の為の対策が取れるのもNASの利点の一つだと思います。
バックアップデータ等が一撃で吹き飛んでしまったら目も当てられませんからね。対策しすぎてもキリがないとも感じていますが、備えあれば憂いなしってことで!

さて、だらだらと纏まりなく書き綴ってしまいましたが、簡単にNASの仕組みと利点を述べてみました。
もっと突っ込んだ具体的な活用方法ももちろんありますが、NASが一体何なのかという始めの一歩の部分に絞って、私なりに感じたことを記しています。
これをきっかけに興味を持ってもらって、皆さんのPCライフがちょっとでも良い物になればとても幸せです!

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

TK

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